セラピスト、新人は病院に勤めるべき
はじめに
社会人1年目、作業療法士1年目どこで働きますか?
初めて働く場所を選ぶのはとても重要なことです。
はじめに、働いた職場がこれからの基盤になります。
私は、新人1年目から3年と少しリハビリ病院で働きました。
現在は老人保健施設に勤務しておりますが、新人で、施設に就職してくる後輩を何人もみています。
地域の現場で働きたい!目的や意志をもって新人として、勤務するのは素晴らしいことです。
ただ、そんな思いもなく、安易に施設勤務を選択することはすすめません。
正直、施設の新人は、病院で働く新人よりも治療技術・リスク管理ともに劣ることが多いと感じます。
これがやりたい!と強い想いがなければ、新人は病院で勤めることをすすめます!
病院をすすめる理由
医師に接する機会が多い
病院は、医師が多い為リスク管理を学べる機会が多い!!
これが、一番病院で勤めるべき理由です。病院には、多くの医者がいます。医師から学ぶことは多いです。
病気について詳しいのは医師です。身体の事、病気の事積極的に医師に関わっていくことで、自分の成長にもつながります!
リスク管理能力がつく
急性期・亜急性期・回復期初期では特にバイタルチェックが必須で、リハビリする上でのリスク管理がとても重要になります。少し動かすだけで血圧が変動する、手術後数日で介入することも多々あります。ちょっとしたことで、患者の命が危険にさらされるかもしれない。
そんな緊張感の中でリハビリをする必要があります。この緊張感は、体験しないとわかりません。
セラピスト・多職種が多い
病院の方が規模が大きく、働く職種も多い
病院といっても、いろいろな機能があります。急性期病院・回復期病院・総合病院・地域の病院等があります。それぞれ病院により規模や役割が異なりますが、老人保健施設・特別養護老人ホーム・有料老人ホーム・デイケア・デイサービス、訪問リハビリと比較すると、規模は大きい病院が多いでしょう。
病院で、働くスタッフは医師・看護師・看護助手・社会福祉士・診療放射線技師・臨床検査技師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・義肢装具士・医療事務等のスタッフがいます。多くの職種が関わっています。
病院の方が、リハビリスタッフも多い
これも病院の規模が、関係してくると思いますが、病院の方がリハビリスタッフは多いです。特に総合病院や、リハビリ病院になるとリハビリスタッフだけで100人こえる病院もあります。
メリットは、リハビリスタッフ(セラピスト)が多いため、多くの先輩セラピストから学ぶことができる。経験年数を重ねたからといって、技術や能力が高いわけではありません。そして、たくさんのスタッフがいれば、自分に合う、尊敬できる先輩セラピストに出会える確率は高くなります。そして、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士、自分の直属の先輩以外にも、さらに学べる先輩がたくさんいます。
もうひとつのメリットは、同期がいる点です。大きい病院であれば、新卒で同じ時期に入職する同期は少なくてもいるはずです。療法士として駆け出しの頃は、悩みが尽きることはないでしょう。そんな中で、一緒に励ましあえる同期は本当に強い存在になるはずです。
デメリットもあります。人数が多いと、人間関係が大変です。気の合う人ばかりではないため、苦手な人とも関係を築かなくてはなりません。ただし、これは、どの仕事についてもいえることなので。また、コミュニケーションを図る機会も多いです。人との関りが苦手な人には辛いことも多いでしょう。
まとめ
新人は、病院で働くべきと訴えてきました。もちろん、病院で働こうが、デイサービス等で働こうが、リスク管理ができる人はできます。ただ、人って緩い方、甘い方に流れる傾向があるので、自分から大変な環境におかないと、身につかないものがあります。
セラピスト新人時代は1度しかありません。自分が将来どんなセラピストになりたいか、考えたうえではじめの職場はしっかり選んでくださいね!