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作業療法士として、成長の日々。自己啓発

リハビリテーションとは。

 はじめに

リハビリテーション」「リハビリ」という言葉は、耳にしたことがあると思います。私が初めて、知ったのは小学生の時でした。皆さんは、リハビリテーションと聞くとどのようなイメージをお持ちでしょうか?

 

簡単に言うと、心身の障害を持った方、ケガをした方、病気をした方に対する、治療・指導・援助をすることをいいます。

リハビリテーションとは

日本では、リハビリテーションは病気や外傷が原因で心・身の機能と構造の障害と生活上の支障が生じたときに、個人とその人が生活する環境を対象に、多数専門職種が連携して問題の解決を支援する総合的アプローチの総体をいう。医療とその関係分野の専門職が行うリハビリテーションを医学的リハビリテーションと呼ぶが、教育分野、職業分野、社会福祉分野で行われるアプローチも医学的リハビリテーション以上に重要である。 出典: フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』

 

 先ほども挙げましたが、リハビリテーション(以下リハビリ)とは、医学的イメージが強いと思います。でも、実際には医学的リハビリの他にも、教育・職業・社会福祉と他の分野のリハビリも存在します。

医学的リハビリテーション

まず、一番イメージしやすいのが、この医学的リハビリです。心身の障害に対する治療・指導・援助をします。 

 

先天性の疾患や、事故・病気により、心身に障害をおった方が対象となります。病院や、整形外科、また、在宅での訪問リハビリを行う場合もあります。

 

骨折をした人や、脳梗塞により片麻痺、半身不随になった方へのリハビリを行います。

精神疾患の方へのリハビリも実施します。

社会的リハビリテーション

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社会参加できるように、能力の回復や、環境の改善を援助する。そして、社会生活能力を高めることを目的としています。

医学的リハを受けている人の中には、まだ年齢も若く働き盛りの方も多くいます。そんな方々には、職場復帰へ向けてのリハビリが必要になります。ご本人へのリハビリも行いますが、職場でどのような仕事をしていたのか、職場の同僚や上司の理解も必要となるため、周りの協力も不可欠です。

主婦や、ご高齢の方でも地域の人との交流、コミュニティーへの参加が再獲得できるためのリハビリも行います。

 

教育的リハビリテーション

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盲学校、聾学校養護学校、小中学校の特殊学校で行われる教育・養護・訓練の事をいいます。心身の障害によって、普通学級での教育効果が期待できない児童生徒に対して特別に用意された教育です。

現在では、療育という言葉もあります。発達が遅れている児童に対して、発達を促すことや、その児童にあった介入をするリハビリです。近年、発達障害かどうかという判断しかねるグレーゾーンの児童が増えています。

昔は、発達障害と診断される機会が少なかったため、大人になって発達障害かも?と疑われ、診断されるケースは少なくありません。

現在はしっかりと診断されることが増えました。そのため、発達障害という言葉を耳にする機会は増えたと思います。親御さんとしては、診断されると不安になることも多いでしょう。しかし、子供にとっては早い段階で診断されることの方が、今後の発達・成長の過程でその子にあった環境や介入ができます。

 

職業的リハビリテーション

  職業リハビリテーション及び雇用(障害者)(1983年 第159号条約) 正式名は「障害者の職業リハビリテーション及び雇用に関する条約」。 批准国は「正式に認定された身体的及び精神的障害の結果として、適当な職 業に就き、それを継続し、それにおいて向上する見込みが相当に減少している 者」のために適切な職業リハビリテーションの対策を講じ、雇用機会の増進に 努めるものとされる。
国際労働基準 - ILO

職業的リハビリでは、職業に就くための、作業耐久性や通勤に可能な能力等、職業によっても必要な能力は異なるが、職業に携わるにあたり必要とされる心身機能のリハビリです。社会的リハビリと被る内容も多く、先ほど挙げた職場復帰に向けてのリハビリが同様に職業的リハビリに属します。 また、職業訓練所等での訓練も該当します。

 

おわりに

リハビリと聞くと、医学的リハビリテーションのイメージがとても強いと思います。リハビリの範囲はとても広く、これだけ!ということはほぼありません。複合的に関わっているため、2つ3つを含めてリハビリ介入することが多いです。

 

リハビリの幅が広いんだ!!ってことをまとめました☆